企画担当
[ 商品開発秘話 ]
白元アースが生み出す商品の裏側。
除湿剤「ドライ & ドライ UP NECO 1000ml」は、湿気を吸うと膨らむ「圧縮包装容器」を採用した商品です。プラスチック使用量を抑えたエコ仕様で、使用後は中の液をそのまま水と一緒に排水口に流し、容器を小さく折りたたんで捨てられるため、廃棄時のゴミがかさばりません。「超大容量なのにコンパクト」という特長が好評で、日経トレンディ「2022 ヒット商品ベスト 30」日用品部門にも選ばれました。
除湿剤はこれまで、大きくて硬いプラスチック容器に入ったタンクタイプが主流でした。その中でタンクタイプではない、まったく新しい形の除湿剤開発の道のりは平たんではありませんでした。
5 年以上の開発期間を要した「ドライ & ドライ UP NECO 1000ml」誕生の舞台裏を、企画担当のNさん、商品設計担当のFさん、デザイン担当のKさんに伺いました。
企画担当
商品設計担当
デザイン担当
除湿剤は、大きくて硬いプラスチック容器に入ったタンクタイプが主流でした。従来品の「ドライ & ドライ UP」は歴史も長く、売れ行きも安定していましたが、ネットの口コミやお客様相談室には、時折「ゴミがかさばる」「容器が大きくて扱いづらい」といった声が寄せられていました。
近年、大容量タイプの除湿剤の売れ行きが伸びているものの、ただ容量を増やすだけではそれらの問題がさらに顕著になる可能性がありました。そこで、“省ゴミ” を実現する新しい除湿剤の開発を決意しました。
コンパクトながら 1000ml もの除湿が可能な「NEO(新しい)」な要素と、従来品よりプラスチック使用量を 80%※ 削減した「ECO」な特長から生まれたキャッチコピーが「NEOで ECO な除湿剤」です。
この言葉を組み合わせた結果、「NECO」という製品名とキャラクターが誕生しました。
NEO で ECO な特長を実現しているのが、柔らかいフィルムの容器ですが、強度の確保が最大の課題でした。初めは、できるだけ小さなサイズでの製品化を考えていました。なぜならサイズが大きくなるほど強度を高める必要があるからです。そこで、現在よりも容量の少ない案を上層部に提案しました。返ってきた答えは「世の中のトレンドは大容量。大容量じゃないと魅力的には映らない」というものでした。
当時の私は「小さくてもこれまでの除湿剤とは違う画期的なものだから十分なのでは」「小さい方が繰り返し購入してもらえ、販売の回転率も上がるはず」と考えていました。当然、タンクタイプと同等の耐久性が必要で、落下試験を繰り返すたびに容器が裂けてしまい、思わず私の心も裂けそうになる日々でした。この言葉を組み合わせた結果、「NECO」という製品名とキャラクターが誕生しました。
そんなある日、動画サイトで見つけた「水風船を高い場所から落とすスローモーション動画」を繰り返し見て、液体が入った袋が落下したときにどのように力が加わるか、理解を深めました。その知見をもとに、衝撃をうまく分散させる構造を NECO に取り入れました。
発売後、世の中の反応を見ると「超大容量なのにコンパクト」というギャップを魅力に感じて購入してくださるお客さまが多く、結果として「やはり大容量じゃないと意味がなかったんだ」とあらためて実感しました。
NECO の柔らかい容器には、厚切りベーコンやハムの包装技術を応用しています。柔らかくても中身が漏れず、多少荒く扱っても破れない特長があることに着目しました。
さらに、プラスチック使用量削減の観点から、この技術が食品以外にも応用できるのではないかと考えました。試作段階では、ベーコンの容器と透湿シート(湿気は通すが液体は通さない特殊シート)をくっつける作業を手作業で行っていました。市販のベーコンを購入し、容器を洗って実験に使っていましたから、毎日のようにベーコンを食べていましたね。
食品分野のパッケージ技術は進歩していると実感していて、いろいろな食品のパッケージを常に見るようにしています。
会社でじっくりイラストを描く時間がつくれなかったので、毎日の会社の帰りにデザインイメージを膨らませていました。商品特長を表した猫のイラストとして「湿気を吸うと膨らんで動けなくなるぽっちゃり猫」という案を思いつき、そこから何度も書き直すことで今のユニークなキャラクターが誕生しました。
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